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映画カラーパープル感想・すごかった

元々は妻と水族館へ出かける予定でしたが、朝起きたのが遅れてしまい、その代わりとして初めて二人で映画を観に行くことにしました。「カラーパープル」を観ることに決めました。

土曜日の昼過ぎの上映でしたが、事前にチケットを購入していたので、混雑を感じずにスムーズに入場できました。ポップコーンと飲み物も待ち時間なく購入でき、映画館内は約70%の座席が埋まっていましたが、快適に過ごせました。

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『カラーパープル』感想

1985年に公開された「カラーパープル」をミュージカル映画としてリメイクした作品。
1900年代初めの米国南部ジョージア州で暮らす
黒人姉妹の半生を感動的に描いたヒューマンドラマです。

父親の子どもを10代で出産した姉セリーは、父親の命令で横暴なミスターと呼ばれる男の元に嫁がされ、奴隷のような扱いを受けます。
妹ネッティも姉を頼って家を出ますが、ミスターから襲われそうになり、そのまま姉妹は生き別れに。

愛情深く思いやりがありながら、自分の意志を強く主張できないセリーは、妹の存在だけを頼りにひたすら耐える生活を送ります。

そんなセリーが田舎町にやってきた同じ黒人女性歌手シャグと出会い、初めて自分のやりたいことに目覚めます。
それからは自立した女性の道を歩み始めるのですが・・・

前作も観ましたが、まったく映画の印象が違います。
当時は原作があることも知らず、セリー役のウーピーゴールドバーグが感情を抑えて演技していたことだけが印象に残るどちらかというと地味な印象の映画でした。

今回のリメイク作品は登場人物の内に秘めた感情を歌や踊りで表現しているので、女性が人生の辛酸を舐めるような過酷なストーリーでも、それほど重たさを感じずに
エンターテイメントとして鑑賞できました。

それもそのはず、「カラーパープル」はブロードウェイでロングランヒットしている作品なんですね。

セリー役はブロードウェイ版でも演じているだけあって歌声が素晴らしい!

妹ネッティ役もディズニー映画のリトルマーメイドで黒人女性として初めて主役に選ばれた話題性のある女優さん。

脇を固める黒人女優陣も強烈な個性の持ち主でその迫力ある存在感に圧倒されます。

ただ、1900年代初頭は公に黒人差別がまかり通っていた時代で自分を強く見せて、常に戦う気持ちでいないと
まともに生きることができなかったんだと思うと胸が痛みました。

黒人女性を主人公にした作品はこれまでも「天使にラブソング」やホイットニー・ヒューストンやアレサ・フランクリンの自伝作品を観ていますが、
どの作品も「生きる力」に溢れ、魂を揺さぶられます。

映画を観終わると、自分が抱えている悩みや困りごとなんて彼女たちが抱えていた苦しみに比べれば、ちっぽけなことだという気持ちになれます。

そしてひとり一人が持っている「愛」の力を信じることの大切さを教えてくれます。

映画のラストシーンはまさに「愛」が引き寄せた「奇跡」だと思いました。

久しぶりにウルウルした映画です。

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