NHKのEテレで行われた角野栄子さんと辻仁成さんの対談を見たのが、すべての始まりでした。
その時点では、角野さんが『魔女の宅急便』の作者や著名な児童文学作家であることを知りませんでした。ただ、この元気な白髪のおばあさんは一体誰なのか、と興味を持ち、Googleで検索したところ、全ての疑問が解消されました。その上、映画が上映されることを知り、これは見逃せないと思いました。
スマホでのチケット予約がとても便利でした。
事前にスマホでチケットを購入し、ファーストデイの平日に映画館へ行ったところ、予想通り人は少なめでした。何も食べずにいるのはもったいないと感じ、結局はチュロスとジュースを購入しましたが、後になって少し高かったかなと反省しました。上映されたスクリーンはやや小さめでした。
映画館へは電車で移動し、10時からの上映回を観ました。その日は少し寒かったですが、映画への期待で寒さも忘れて出かけました。遅れないようにと、開始30分前には映画館に到着しました。
スマホで予約した際には、会場内は空席が目立ちましたが、上映が近づくにつれて、角野栄子さんの世代やそれより少し若いおばさま方が続々と入ってきました。
『カラフルな魔女 角野栄子の物語』を観た感想と評価
まず、88歳の角野さんがMac PCやiPhoneを使いこなし、毎日朝から体操に励み、8時から17時まで執筆活動に励む姿には驚きました。作品完成後のご褒美として娘さんと一緒に選ぶカラフルで個性的なメガネは、一般的な大人が選ばないようなユニークなデザインで、角野さんにとても似合っていました。
物語はさらに深まり、50年前にブラジル移民時代に出会った少年との感動的な再会が描かれました。その少年も今では立派なおじいさんとなっており、健康を崩して何度か手術を経験しているにも関わらず、角野さんの方がより健康的に見えました。コミュニケーションは日本語ではなく、彼の母国語と英語で行われていました。
2023年には、角野栄子さんが文学館を開館し、ブラジルからルイスさんを招待しました。二人が「またね」と約束してハグを交わす姿には、目頭が熱くなりました。日本の反対側から訪れたルイスさんと、現役で活動を続ける角野栄子さんの姿に、歴史の重みと生きる力を感じました。この映画を観たことで、自分もできることに挑戦しようという勇気をもらいました。一人で観に行ったことを後悔することはありませんでした。これからも角野栄子さんの作品をたくさん読んでいきたいと思います。
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